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[K] 群馬県中之条町が全国初!自治体主導による新電力「地域新電力」とは [群馬県]

群馬県中之条町が今年6月に決議した「再生可能エネルギーのまち中之条」宣言に
ついて調べてみました。

中之条町は、「地域新電力」を通じたエネルギーの地産地消に取り組んでいます。

【「地域新電力」とは?】

自治体主導による新電力が「地域新電力」と呼ばれていて、中之条町は、
メガソーラー事業と並行して、今年10月5日に町などの出資によって
一般財団法人「中之条電力」を設立しました。

同電力は、電力を小売りできる特定規模電気事業者(PPS:新電力)で、
町営のメガソーラーなどから再生可能エネルギーによる電力を買い取り、
公共施設に販売するのが目的です。

その収益は再生可能エネルギーの利用推進のほか、地域振興にも
活用する計画だそうです。

こうした自治体主導による「地域新電力」は現在、
多くの自治体で検討が進んでいるそうですが、正式に設立されたのは
中之条町が全国で初めて!!!

本当にすごいことですね。
群馬の誇りです。

同町は、リース方式による太陽光発電の売電事業を進めていて、今年度内に
合計で5MW(5メガワット)のメガソーラー(大規模太陽光発電所)の稼働が
始まるんだそうで、すでに9月22日に1MWのメガソーラーが稼働しています。

現在、沢渡地区2ヶ所でも各2MWのメガソーラーの建設が進んでいて、
3カ所のメガソーラーがすべて稼働した暁には、町内の公共施設の電力需要を
すべて賄えるだけの発電量になる見込み
というからスゴイことですね。

公共施設ということは、町役場をはじめ、小、中、高校などの電気もすべて
ソーラーパワーにより供給されるっていうことです。

<中之条町の地域新電力によるエネルギー地産地消構想図>
gunma20131203.jpg
(※画像クリックで拡大します)

メガソーラー建設や地域新電力の設立は、こうした政策ビジョンの一環で、
中之条町では、メガソーラーのほかに、小水力やバイオマス発電も
計画しているそうです。

【小水力発電とは?】

「マイクロ水力発電」ともいい、ダムや大規模な水源を必要とせず、
小さな水源で比較的簡単な工事で発電できる発電システムのことで、
古くから存在するエネルギー開発といえます。

「水車」がそれですね。
gunma20131203_02.jpg

中之条町は、小水力ではすでに138kWの設備を設置する予定で、
将来的には300kWまで増やすのが目標とか。

【バイオマス発電とは?】

「バイオマス」とは、生物資源(bio)の量(mass)を表す言葉であり、
動植物などから生まれた生物資源の総称。

バイオマス発電では、この生物資源を「直接燃焼」したり「ガス化」
するなどして発電します。技術開発が進んだ現在では、様々な
生物資源が有効活用されています。

町の87%の面積が森林である中之条町では、木質バイオマス発電
目指しているようです。

間伐材や製材加工時に出る端材といった未利用の木材をチップ化して
燃やすことで発電するもので、森林組合や製材所から未利用材を
買い取って発電に利用し、売電収入を未利用材の買い取り費用に
充てる計画を立てているそうです。

2MWの木質バイオマス発電の事業可能性を検討する協議会を
今年10月15日に立ち上げたばかりで、こちらも数年内の着工を
目指しているということで、中之条町の本気度が伺えますね。

群馬県の先進町として、今後も中之条町を応援します!
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